BLOG 薬局の従業員用トイレ改修|三島市内薬局様
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今回は薬局の従業員用トイレ改修の事案をご紹介いたします。
当社では個人の住宅はもちろん、住宅以外の小規模な商業施設や事務所などのリフォームも手掛けています。
【現場エリア】三島市泉町
【施工内容】トイレ改修
【施工日数】5日間(養生期間込み)
【金額】 579,000円(税込み)

今回ご依頼頂いたのは当物件のオーナー様からで、借主様にとって和式便所はあまりにも使いづらい為、リフォームをご決断頂きました。

とは言えやはりご自身が住まれている訳ではなく、賃貸物件は商売道具につき、なるべく改修にかけるコストを抑えたいのが一般的です。
当物件は築40年以上の古い建物で過去にも様々な設備の劣化から不具合が出たことがあるとの事です。

水道管が劣化して漏水をした過去もあり、給水管をやり替えたとの事です。ただ水さえ漏れなくなればよいので、写真のように給水管を露出させ、最低限のコストでやり替えを行っています。

コストを抑えたいのは今回も同じなので、必要最低限がどの程度なのかを事前にしっかりと打ち合わせし、また私からも積極的にご提案をさせて頂き、落としどころを探りました。
手を付ける範囲が広がるほど解体する範囲も広がり、解体をするとそこに触れている部分も壊れてきてしまうので規模がどんどん大きくなってきてしまいます。
今回こちらの手洗い部分は特に不具合も出ていないとの事なので、こちらは残すことになりました。

一方で和式便所が二箇所あるものの従業員の人数的がそこまで多くなく、二箇所をいっぺんに使う事もないそうです。
また、区切られているのが低いパーテーションなので、同時に利用もしづらい状況です。二箇所改修すればその分コストも上がってしまう為、一か所のみ洋便器に改修しもう一か所は撤去する事に決まりました。

床は現状洗えるような昔の仕様で、真ん中に排水口がついています。現状床を水洗いするような事もなく、また排水口から臭いも上がってきてしまう為、今回排水口は始末します。
床はあまりにも汚いのでそこまでお金をかけず更に土足で入れる状態を作り出した上で、キレイにしたいというご要望を頂きました。
安価で、且つ土足でも使用できる樹脂製のフロアタイルを提案し、フロアタイルは床がフラットでないと張る事ができませんが、現状排水口に向かって傾斜がついています。ここは左官工事でフラットにして、その後フロアタイルで仕上げる事を提案差し上げました。
工事が始まりました。各所傷が付かないよう、養生を行います。こちらの薬局は木曜日がお休みで、また近くにトイレが利用できる提携の病院があるとの事で、木曜日に工事をなるべく詰め込んだ工程を組みました。
当社では土日でも工事を行う事ができますので、例えば事務所のトイレの改修などは事務所がお休みの土日にご依頼頂くケースもございます。
薬局がお休みで従業員の方や、お薬をもらいにくる方がいない為、解体材をすぐに積み込める位置にトラックを駐車します。最短距離で行き来する事で、作業効率を上げていきます。
トイレの中は狭い為、仕切られているパーテーションの解体をまず初めに行い、その後の作業をしやすくしてきます。
パーテーションはビスで打ち付けられているだけなので、ビスをインパクトドライバーでどんどん外し、バラバラにしていきます。
パーテーションの解体が進み、ドア部分がなくなりました。
壁にビスが打ち付けられている部分はビスを外せば当然ビス穴が残ってしまいます。完全にキレイにするためにはこういった部分を下地材で隠してクロスでキレイにしたり、全体的に解体してやり直す必要がありますが、当然コストもかかってきます。
見た目だけの問題でトイレの使用には支障が無い為、今回こういった部分への手は付けません。
パーテーションの撤去はインパクトドライバーを使用できる職人さんであればほとんどの方が対応可能なので、今回は和便の配管をする水道職人さんに一気通貫で対応をしてもらいます。
パーテーションの解体が完了したので、トイレの解体に入ります。左側のトイレは和便に便座を被せて洋便器のように使用できるよう細工をしたもので、そちらの便座から外してきます。
和便に被せるだけで洋便器のように使える便座ですが、解体を伴わず簡単に設置できるのでコストは安価なものの、やはり普通の洋便器に比べて使い勝手が悪いです。
こういった賃貸物件では使用されるケースもありますが、個人の住宅では解体して洋便器にリフォームするのが一般的です。
トイレの解体が進んでいます。今ではこのように和便が2台並んで設置されている建物も減りましたが、少し時代を感じる光景となっています。
今回二箇所とも解体をしますが、向かって右側に洋便器を最終的に設置し、部屋を広く使えるような形にします。
解体が進んできました。まずは陶器の便器部分を解体し、その後立ち上がっているコンクリート部分を解体していきます。
向かって左側のトイレは使用しない予定につき、ここへきている給水管と、床下でつながっている排水管は始末します。
この辺が中途半端に残っていると水漏れや、排水の汚臭が上がってきてしまう為、見えない部分でしっかりと始末します。
コンクリート部分の解体をはじめましたが、ここで少し想定外の事案が発生しました。コンクリートが付いているのは表面だけで、立ち上がっている部分の中身が空洞の事がほとんどですが、中までしっかりとコンクリートが打たれていました。
解体に予想より時間がかかりそうなため、後工程で入る職人さんの時間調整を行います。
電動の振動ドリルを用いて、立ち上がっているコンクリート部分を解体していきます。こういった解体工事は非常に大きな音がする為、不特定多数の方が行き来する商業施設や事務所などは営業中に工事ができません。
解体がどんどん進んできました。解体した廃材は土のう袋に小分けで入れ、トラックで回収します。こういったコンクリートは非常に重たいので、小さ目の土のう袋に入れていきます。
床部分も解体し、排水管をあらわにします。現代の建物はこの排水管の中心位置が奥の壁から20cmで統一されていますが、昔の建物やこういった和便の場合は35cmや40cmと統一がされていません。
通常のトイレの改修で20cmではない場合は、専用のソケットがついたタイプで配管位置を調整して設置します。ただ最安のトイレにはそういった付属品が付いておらず、少し高いトイレを選ぶ必要が出てきてしまいます。
今回賃貸物件につきコストを抑えたいという大前提があり、また周辺を解体して排水管の位置を変更できることから、20cmの位置に配管を移設し、最安のトイレを設置します。
実際使用するトイレに合わせて排水管の位置を変更した後に、給水管も合わせて使える位置に変更していきます。また、使用しないトイレの給水管と排水管も、このタイミングで始末していきます。
水道工事が完了した為、左官工事に移っていきます。和便の立ち上がっていた部分が接していた壁も写真のようにボロが出る為、そこも左官で穴埋めしてきます。
床部分を専用の道具を使って水平を出し、フロアタイルを張れるようにまっすぐにモルタルを打っていきます。今ではこういった工事が減ってきましたが、熟練の左官職人さんの仕事はとてもかっこいいです。
真ん中の排水口に向かって傾斜が付いている為、計算しながら、また職人さんの経験も生かしながら打つ量を替えつつ平らにしていきます。
奥から手前に一層目を打っていき、打ち終わって少し乾いたら二層目の処理に入っていきます。
二層目の処理に入りました。一層目を打った後に押さえつけを行います。当然一層目の上にそのまま乗ってしまうと形が崩れてしまうので、写真に写っている専用の道具を敷き、奥から手前にかけて作業を行っていきます。
簡単そうに見えますがこの上に乗って移動しながら作業するのは、熟練の職人さんでないと対応できません。
床全体に対して左官工事を行う為、トイレの排水管が埋まらないように写真のように立ち上げておきます。
また、排水管の本管に繋がっており汚臭も上がってきてしまう為、専用のテープで蓋をしておきます。
左官工事が完了しました。傾斜がついている部分をながらかにしていくのは、さすが職人さんの仕事といった内容です。
冬の時期なので乾きづらいため、除湿器とサーキュレーターを設置して稼働させ、渇きを早めます。このまま3日半程度養生を行います。
床が乾き上に乗れるようになったため、流し前の立ち上がり部分と上面を左官で化粧し、床に関してはフロアタイルで仕上げました。
フロアタイルは固い材質ですが、職人さんの技でアールに曲がっている部分もしっかりとフィットさせました。
ドアノブも鍵付きのものに交換しました。元々トイレの入り口ドアには鍵が付いておらず、パーテーションに鍵が付いていました。
その為トイレの中に入らないと使用中か分からず使いづらかったので、この方法を取りました。
トイレの入り口部分に段差がありましたが、フロアタイルは3mmなのでそこから逆算し、左官を打って段差を解消しました。
また、トイレのドアが少し下がっており段差を解消するとトイレのドアにぶつかってしまう為、こちらはアンダーカットという方法で下を切り詰めています。こうする事でドア自体を交換せず、コストカットができます。
解体して穴が空いた部分は床と同じ左官で埋めました。同じ職人さんが同じ場所で工事をする事で、工事費用を下げる事ができます。
元々電気が無かった為露出配線でコンセントを増設し、ウォシュレットも使えるようにしました。
今回ご案内させて頂いたトイレは、CFS370というタイプで、あまり一般住宅で使われることは少ないのですが、とても安価なトイレになります。
ウォシュレットはBV2という最低限の機能のみ有しているタイプで、BV1だと脱臭機能がついておらず、脱臭機能はほしいとの事だったので同機能を有しているBV2をお勧めさせて頂きました。
住んでいるご自宅と、賃貸物件だと同じ住宅かも知れませんがリフォーム内容は大きく変わってきます。我々はどちらのニーズに対しても適切なご提案を差し上げる事が可能です。
LINEからもお問合わせ可能ですので、こちらよりお友達登録の上、ご連絡をお待ちしております。
ニラスイホーム 担当:川
ご家族の皆様が快適に、そして楽しく生活できる事がゴールです。旦那様、奥様、ご両親、お子様、ご家族全員の目線から考えた、皆様が幸せになれるリフォームを実現できるよう一生懸命お手伝いいたします。


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