WORKS マンションのトイレ新規設置&既存の浴室からユニットバスへのリフレッシュ工事
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施工事例データ
住所 | 静岡県沼津市 |
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施工箇所 | 水回り3点・4点リフォーム |
施工前はこちら

今回は「マンションのリビングにトイレを新設したい」とのご依頼を頂きました。
ご年配のお客様がお住まいになっており『3点ユニットバスでは洗い場がないため、使い勝手が悪いので、マンションのダイニングキッチンにトイレを設置できないか』というご相談をいただきました。
こちらの2DKマンションでは、お風呂は3点ユニットバスが設置されています。
3点ユニットバスとは、バスルーム内に浴槽・洗面台・トイレが一体化されており、単身者向けの賃貸物件やビジネスホテルなどでよく設置されているタイプです。
お客様の要望は3つ。
①ユニットバスはお風呂だけ
②DKにトイレをつけたい
③トイレの中で洗面台がほしい
お客様の快適な暮らしと要望の実現するため、あらゆる可能性を検討し、実現に向けて尽力しました。
ニラスイホームによる施工中の様子
今回の大きな課題は3点
①マンション特有の構造上の制約、特にコンクリート壁のため、工事が難しい
②3点ユニットなので、トイレの排水、所謂汚水が、既存のお風呂の空間にあること
➂既存の床がコンクリートに直接張っている、直張りフローリングタイプ
3番目に上げた「フローリング」は何が問題かというと、多くのマンションでは、コンクリートの床の上に、配管を通すための空間を確保した上で、フローリングを敷き詰める工法が一般的となっています。
しかし、今回のご自宅は直貼りのフローリングタイプだったため、配管の空間作りが難しい状況でした。
床を組むことは可能ですが、現状のバリアフリーを維持するためには、全室の床を上げる必要があり、予算と工期が大幅に増加してしまいます。

設置予定箇所に実寸で図面を引いてみると 、非常に狭く、トイレと洗面台を並びにすると、座ってすぐ正面に壁となり、対角線設置するとデットスペースができてしまう。など問題は山積みです。
まず、大工さん、水道屋さんと連携し、知恵を絞り、予算内で実現可能な方法を模索しました。
その結果、浴室サイズを「1216から1115」に変更することで10cmの隙間ができます。
そこに、ユニットバスの足元スペースを配管経路として活用することで、問題を解決することができました。
お風呂自体は小さくなってしまいますが、数年前のユニットバスに比べ、断熱性能や素材の性能もあがり浴槽自体は今より若干大きいものが設置できます。

浴室空間もコンクリートに囲まれているため、コンクリート穴を開け、配管を通し、床上配管にてDK(ダイニングキッチン)に配管をしました。

また、トイレの配置に関しては、 限られたスペースを有効活用するため、トイレを斜めに配置し、壁を薄型にすることで、空間を最大限に活用する設計にしました。

設計後は大工さんと打ち合わせをしつつ既存の床に柱を立て 、電気配線をおこない、水道の給排水を引き、設備を設置いたしました。
施工が完了しました



ユニットバスを組立、完工となります。
トイレの出入りもスムーズに行えるよう、上吊り引き戸を採用し、段差をなくすことで、お客様のご要望通りの快適な空間になりました。
お客様も非常に喜んでいただき、我々も納得のいく施工ができました。
難解に見える工事も精一杯考え実現できるように努めておりますので、ニラスイホームへ、ぜひご相談下さい。