WORKS セキスイハイムの住まいを、二世帯が快適に暮らせる家へリフォーム
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施工事例データ
| 住所 | 伊豆の国市四日松 |
|---|---|
| 施工箇所 | フルリフォーム・リノベーション |
| 費用 | 600万円(税込) |
| 工期 | 約1ヶ月 |

今回ご紹介するのは、伊豆の国市四日松にあるセキスイハイムのボックスラーメン構造の住宅を、二世帯仕様へとリフォームした事例です。
ご相談いただいたのは、奥様のご実家の2階が空いており、ご夫婦と娘様の3人で移り住む計画を立てられていたタイミングでした。
実はこのお住まい、以前に持ち主であるお父様から「和室の洋室化」をご依頼いただいたことがあり、今回で2度目のリフォームです。
セキスイハイムのボックスラーメン構造は、工場でユニットごとに溶接された部屋を現場で組み立てる方式で、施工性が高く工期も短縮できる新築工法ですが、リフォームとなると独特の制約もあります。
たとえば、ユニット同士の接合部は壁が厚く、他の壁は比較的薄いため、通常の尺モジュールでのプランニングが難しく、設計には工夫が必要でした。

数カ月にわたる綿密な打ち合わせの末、最終的な間取りが決定。西側の洋間は収納を増設しつつ内装を整え、南東の洋室2間を大胆にLDKへと変更するプランがスタートしました。
リフォーム工事の初日は、2階の水回り新設に伴う「仕込み」作業から行います。
給湯器の増設、給排水管の新設と、基礎的なインフラ整備が進められました。

しかし、ここでセキスイハイム特有の構造により、予定外の変更が発生。鉄骨の位置が図面と異なっており、当初計画していた床下配管が難しくなり、急遽床上配管に切り替える必要が出てきました。
この影響で、洗面スペースの背面壁をふかす必要があり、洗面所全体を東側に拡張。洗面化粧台の仕様変更も含め、再度お打ち合わせを実施しました。


浴室の設置では、2階への設置による段差を解消するため、施主様のご希望で専用階段を造作。耐久性を考慮し、施工ボードではなく合板を用いた壁構成や、間柱のサイズ調整など、随所に細やかな工夫が施されています。


キッチンはPanasonic「ラクシーナ」を採用。壁付け型を対面風に見せるため、袖壁を造作し、天井の高さにも変化を持たせるなど、空間全体にメリハリを加えました。
間仕切りや収納の下地を整え、各種設備・建具の設置、電気配線へと工事は着実に進行ていきます。



完成した空間は、モルタル調の床に黒いキッチンが映える、引き締まった印象のLDKになりました。
打ち合わせ時にご覧いただいたパースCGとほぼ同じ仕上がりとなり、施主様にもご満足いただけました。
洗面所には、奥行き450mmのエスタを採用。背面壁をふかすことで幅を広げ、茶系カラーで統一されたシックな空間に仕上がっています。
トイレの背面にはブルーのアクセントクロスを施し、奥に吊るしたペンダントライトが落ち着きと華やかさを両立させる演出に。廊下には鍵置き用のニッチや靴棚を造作し、暮らしやすさにも配慮しています。
ハウスメーカー特有の予想外のトラブルにも直面しましたが、その都度施主様と共有しながら柔軟に対応することで、安心して暮らせる二世帯住宅が完成しました。











